実践的アルカロイド合成法としての新規ワンポット不斉アザ環化反応の開発と展開
Publicly Offered Research
Project Area | Organic Synthesis based on Integration of Chemical Reactions. New Methodologies and New Materials |
Project/Area Number |
22106541
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
勝村 成雄 関西学院大学, 理工学部, 教授 (70047364)
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Project Period (FY) |
2010 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥5,980,000 (Direct Cost: ¥4,600,000、Indirect Cost: ¥1,380,000)
Fiscal Year 2011: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2010: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
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Keywords | 反応集積化合成法 / ワンポット3成分連結反応 / 多置換ピペリジン / アルデヒド水素[1,5]移動 / ワンポット4員環合成 / 顕著な置換基効果 / N-スルフォニルジエンアミドの熱環化反応 / 不斉アザ環化反応 / アルカロイド不斉合成 / Hippodamine / Guetterdine / N-スルホニルジエンアミド / Pd触媒不斉環状反応 |
Research Abstract |
ペリ環状反応は試剤を必要とせず熱により分子を変換できるため、反応集積化合成法の開発に対し極めて魅力的である。今年度は、以下の3つの課題を研究したのでその成果を報告する。1.6π-アザ電子環状反応を鍵とするアルカロイド合成:これまでの実績を基に、アミノインダノールを不斉源とし、4置換ビニルヨウ素化合物、電子豊富なアリールビニルスズ化合物の3成分をワンポットで加熱・撹搾することにより、3カ所での立体化学を制御しながら4カ所での結合を一挙に形成させ、4環性の多置換ピペリジン等価体を得た。次いで立体制御の下に還元、エチル基の異性化、キラル窒素源の除去、環形成などを経て収率よくプロトエメチン合成前駆体への変換を果した。今後キノリチジンアルカロイド、プロトエメチンの全合成を完成させる。2.アルデヒド水素[1,5]移動反応:先の6π-アザ電子環状反応の原料であるジエナールのアルデヒド水素は、加熱により[1,5]移動することを見出した。生成したケテンをアルコールまたはオレフィンで補足し、それぞれエステル及び4員環化合物へワンポットで変換した。この転位反応は、3位のエステル基および5位の嵩高い置換基により著しく促進されることを明らかにした。この反応を鍵とし、ジテルペン・Aframodialの合成を達成した。3.N-スルフォニルジエンアミドの熱環化反応:アリール基やアルキル基を持つビニルスズ化合物とN-スルフォニルアミドをPd触媒存在下にカップリングさせ、N-スルフォニルジエンアミドを得、これを130度に加熱したところ環化生成物である2-ピペリジノン化合物が得られた。この環化反応では、窒素状の顕著な置換基効果が観測され、中間のイミド酸からの6π-アザ電子環状反応が進行したものと推定された。熱による簡便な2-ピペリジノン化合物の新しい合成法の開発である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
研究計画最終年度
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画最終年度
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Report
(2 results)
Research Products
(46 results)