Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
複数のエチニル化反応を集積することにより、機能性エチニルアントラセン誘導体の合成法の効率化に取り組んだ。発光および光応答機能が期待される非対称置換9,10-ビス(フェニルエチニル)アントラセン(BPEA)誘導体を標的化合物とした。10-プロモ-9-アントラアルデヒドに対してフェニルエチンとのSonogashiraカップリング続いてベンジルスルホン誘導体とのワンショット二重脱離反応(同一時空間集積)を行うと、高い全収率で目的化合物が得られた。反応の順番を逆にしても良好な結果が得られた。2つの反応をワンポット法(時間集積)で行うために反応条件を最適化した結果、Sonogashiraカップリングの反応溶液に二重脱離の試薬を一挙に加えると反応が円滑に進行した。以上の方法により、一方のフェニル基にメチル、ブロモ、ニトロ基などの置換基をもつ新規非対称BPEA誘導体を効率的に合成することに成功した。これらの反応をさらに組み合わせて、共役を伸長したBPEA誘導体およびBPEAオリゴマーを合成した。合成した芳香族アセチレンの紫外可視吸収スペクトル、蛍光スペクトルおよび蛍光量子収率を測定し、光学的な性質と機能性を関連化合物と比較した。アントラセンとアントラキノンを組み合わせたハイブリッド型環状アセチレン化合物を合成した。これらの化合物はパイ-パイ相互作用のために、溶液中で比較的強く会合して二量体を形成する。STM測定を行うと、液体/グラファイト界面において層状の規則的な分子配列が観測された。このような配列様式を決定する要因を、分子間相互作用の観点から考察した。
All 2012 2011 2010 Other
All Journal Article (8 results) (of which Peer Reviewed: 8 results) Presentation (18 results) Remarks (2 results)
Pure Appl.Chem.
Volume: 84 Issue: 4 Pages: 917-929
10.1351/pac-con-11-09-07
Bull.Chem.Soc.Jpn.
Volume: 84 Issue: 8 Pages: 829-838
10.1246/bcsj.20110121
130004152957
Bulletin of the Chemical Society of Japan
Volume: 84 Issue: 7 Pages: 729-740
10.1246/bcsj.20110066
130004152942
Chem.Lett.
Volume: 40 Issue: 9 Pages: 970-971
10.1246/cl.2011.970
10029522142
Chemistry Letters
Volume: 40 Pages: 12-18
10027654800
Organic Biomolecular Chemistry
Volume: 8 Pages: 4997-5006
Tetrahedron
Volume: 66 Pages: 5479-5485
Chemical Reviews
Volume: 110 Pages: 5398-5424
http://butuyu2.chem.ous.ac.jp/