ドメイン構造をもたない天然変性タンパク質群における構造機能相関解析
Publicly Offered Research
Project Area | Target recognition and expression mechanism of intrinsically disordered protein |
Project/Area Number |
22113505
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
相澤 康則 東京工業大学, バイオ研究基盤支援総合センター, 講師 (90418674)
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Project Period (FY) |
2010 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥11,700,000 (Direct Cost: ¥9,000,000、Indirect Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2011: ¥5,850,000 (Direct Cost: ¥4,500,000、Indirect Cost: ¥1,350,000)
Fiscal Year 2010: ¥5,850,000 (Direct Cost: ¥4,500,000、Indirect Cost: ¥1,350,000)
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Keywords | 天然変性 / シグナル伝達 / 分子認識 / ドメイン / タンパク質 / ゲノム / 構造機能相関 / ノンコーディング |
Research Abstract |
本研究では、天然変性タンパク質での「配列-構造-機能の対応関係」を追究するために、部分的にもドメイン構造を取り得ない、すなわちタンパク質全体が生理的条件下でランダムコイル状態にある"完全"天然変性タンパク質(NEDP(Naturally and Entirely Denatured protein))に対象を絞って、構造機能解析を進めた。23年度の構造解析として、22年度にクローニングした7種類の新規NEDP候補の二次構造を評価し、予想通り全長にわたって天然変性であるかどうかを検証した。具体的には、大腸菌内で組換えタンパク質としてタグ付き発現させた後、アフィニティーカラムで精製し、円二色分散計およびNMR(HSQC解析)を用いて二次構造を評価した。その結果、4種類のNEDPが生理的溶液条件下で全長にわたって天然変性であることが分かった。そこで次にこれら4種類の新規NEDPが細胞内で相互作用するタンパク質の同定を目指した。具体的には、各NEDPコード配列のN末端およびC末端に各種タグ配列が融合したタンパク質をヒト培養細胞内で発現させ、タグに対する抗体で免疫沈降後、質量分析を行った。得られた質量分析の結果をもとに変異体解析を進めたところ、主要な細胞内シグナル伝達の活性化制御に関わっているNEDPと、ミトコンドリア機能に関与するNEDPをそれぞれ発見することができた。本研究により、ドメインを持たないタンパク質の機能発現を研究する上で格好の事例を提示することができた。さらに上記とは別に新規NEDP候補42種類を、ヒトゲノムのヒトコーディング領域からクローニングし、機能性NEDPのさらなる探索のリソース構築を行った。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)