miRNAを介した雄性化機構の分子基盤の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Functional machinery for non-coding RNAs |
Project/Area Number |
22115503
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | The University of Tokushima (2011) The University of Tokyo (2010) |
Principal Investigator |
松本 高広 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (70447374)
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Project Period (FY) |
2010 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥9,360,000 (Direct Cost: ¥7,200,000、Indirect Cost: ¥2,160,000)
Fiscal Year 2011: ¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2010: ¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
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Keywords | Y染色体 / miRNA / 性差 / 雄性化 / プロセシング |
Research Abstract |
現在までのトランスクリプトーム研究により、膨大な数のmiRNAが同定されており、各miRNAの発現量や機能は個々の臓器や細胞ごとに多面的に調節されていると考えられる。しかしながら、miRNAの生合成やその機能発現に雌雄差が存在しているか否か不明であり、性差という観点からの小分子RNA研究は極めて稀である。そこで哺乳類の性差形成における非コードRNA作用マシナリーの役割と重要性を理解するため、Y染色体遺伝子DBYに着目した解析を行い、以下の知見を得た。 1、胎生期の野生型マウスの雌雄間で雄性特異的に発現量の高いmiRNAが約140種存在していたことから、miRNA発現量には性差が存在することが明らかとなった。 2、プライマリーmiRNAプロセシングの過程で、DroshaはDGCR8と共にタンパク複合体を形成することで、マイクロプロセッサーとして機能するが、DBYはDrosha複合体構成因子群と相互作用することを見出した。さらにDBYのノックダウンにより発現量が低下するmiRNAを110種を同定した。これらmiRNA群のプライマリーmiRNAからプレmiRNAへのプロセシングが実際にDBYにより促進することがin vitroプロセッシングアッセイにより実証された。 3、Y染色体遺伝子DBYのノックアウトマウス作出のため、挿入型ベクターを設計し、ネオマイシンおよびピューロマイシンを用いた2段階セレクションにより相同組み換えES細胞の取得に成功した。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)