Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
近年の大規模なトランスクリプトーム解析の結果、ゲノムの大部分の領域が転写されていること、その大半がタンパク質をコードしないノンコーディングRNA(ncRNA)であることが明らかとなった。ncRNAの中で最大の構成員をもつものはmRNAと同じような遺伝子構造をもつ長鎖ncRNAであるが、その機能はほとんど謎である。そこで本研究課題では、長鎖ncRNAの機能及び作用マシナリーの解明を目的とした。本年度の研究により、長鎖ncRNAであるANRIL(Antisense non-coding RNA in the INK4 locus)が、細胞老化を抑制していることを明らかとした。さらにその作用マシナリーとして、ANRILはクロマチンサイレンシングに関与するポリコームタンパクと結合し、INK4遺伝子座へのポリコームタンパクリクルートメントを促進することを明らかとした。また、高解像度タイリングアレイ解析により、細胞周期制御遺伝子群(56個)の近隣に存在する216個の長鎖ncRNAを同定した。その中で、DNA損傷シグナルによって発現誘導される新規長鎖ncRNA、PANDA(p21 associated ncRNA DNA damage activated)がアポトーシスを抑制する機能を持つことを明らかとした。その作用マシナリーとして、PANDAは転写因子NF-YAと結合し、アポトーシス促進遺伝子群プロモーター上へのNF-YA結合を阻害することによって、アポトーシス促進遺伝子群の転写を抑制していることを明らかとした。
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All Journal Article (8 results) (of which Peer Reviewed: 6 results) Presentation (13 results) Remarks (2 results)
Genes Cells
Volume: 16 Issue: 11 Pages: 1110-1120
10.1111/j.1365-2443.2011.01553.x
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http://www2.hama-med.ac.jp/wla/biol/index-j.html
http://www2.hama-med.ac.jp/w1a/bio1/index-j.html