Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
脊椎動物の胴部体軸は、発生の進行とともに生み出される。最近の細胞系譜研究から、神経系細胞と中胚葉系細胞の共通前駆体である体軸幹細胞(axial stem cells)が、原条周辺領域(stem zone)に存在し、胴部体軸の細胞供給源として機能していることが示されている。Tbx6遺伝子変異マウス胚は、本来ならば体節中胚葉ができるはずの胚領域に、異所的な神経管が形成されるという表現型を示すことから、体軸幹細胞の制御の解明に重要な手がかりを与えると考えられた。平成22年度に行った研究で、体軸幹細胞から神経系原基細胞、中胚葉細胞への分化は、それぞれSOX2とTBX6という2つの転写制御因子によって制御されていることを明らかにした。これら2つの転写因子の発現制御解析を行い、いずれの発現にも、Wntシグナルが関与していることを明らかにした。Wntシグナルがどのような制御によって、これら2つの発現をコントロールしているかを明らかにするため、Wntシグナルを可視化するマウスを新たに作成した。WntシグナルのON/OFFや、シグナル強度と遺伝子発現の状態を調べることを目指し、マウス胚ライブイメージング法と、細胞標識法を確立した。
All 2011 Other
All Journal Article (5 results) (of which Peer Reviewed: 4 results) Presentation (2 results) Remarks (2 results)
Development, Growth, and Differentiation
Volume: 53 Issue: 6 Pages: 761-771
10.1111/j.1440-169x.2011.01286.x
Developmental Biology
Volume: 352 Issue: 2 Pages: 354-366
10.1016/j.ydbio.2010.12.027
細胞工学
Volume: 30(7) Pages: 744-745
Nature
Volume: 470 Pages: 394-398
Volume: (印刷中)
http://www.dma.jim.osaka-u.ac.jp/kg-portal/aspi/RX0011D.asp?UN0=17846&page=
http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/jpn/general/lab/06/result/