自然免疫に於ける未知の微生物認識分子群の単離と炎症への繋がりの解明
Publicly Offered Research
Project Area | Homeostatic inflammation: Molecular basis and dysregulation |
Project/Area Number |
22117501
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
押海 裕之 北海道大学, 大学院・医学研究科, 講師 (50379103)
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Project Period (FY) |
2010 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥9,100,000 (Direct Cost: ¥7,000,000、Indirect Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2011: ¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2010: ¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
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Keywords | 自然免疫 / ウイルス / インターフェロン / C型肝炎 / 炎症性サイトカイン / ユビキチン / I型インターフェロン / RIG-I / Riplet / DDX3 |
Research Abstract |
自然免疫の活性化は獲得免疫系の活性化に必須であり、内因性、外因性リガンドによる炎症の原因である。我々はこれまで自然免疫でウイルス由来の核酸認識の中心的役割を果たす分子の一つRIG-I分子に着目し、RIG-Iを活性化させる新たな分子としてRiplet分子とDDX60分子を単利した。本研究では、C型肝炎ウイルスによりRipletの機能が阻害される分子機構の解明を行い肝炎におけるRipletの役割と重要性の解明を試みた。予備実験から、HCVが感染すると細胞内のRipletたんぱく質の機能が阻害されることを発見していたことから、HCVのどのたんぱく質がRiplet分子の機能を阻害するのかを試験管内の反応により調べたところ、Riplet分子を切断するHCVタンパク質を同定し、そのメカニズムを解明することで、HCVが持続感染し慢性炎症を誘導する新たなメカニズムの解明を行った(未発表)。次に、RIG-Iと結合する新規分子のDDX60分子の自然炎症における役割を解明するために試験管内での解析を行い、DDX60分子は、RIG-Iと結合しその機能を促進すること、またRIG-IによるI型インターフェロン産生にDDX60分子が重要な役割を果たすことを解明し、自然免疫で炎症を誘導する新たな分子機構の解明を行った。また、ポリオウイルス感染のマウス感染モデルを使用し、ウイルス感染時の炎症性サイトカインの産生機構解明のモデル実験系として研究を行い、ポリオウイルス感染では、マクロファージやCD8陽性の樹状細胞に於いて、TLR3-TICAM-1分子の経路を介して炎症性サイトカインの一つのI型インターフェロンが産生されることを初めて解明した。
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Report
(2 results)
Research Products
(15 results)