Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
本研究の目的は、参加者全員がある一定割合以上の度合い、能動的に参加することを目指す共想法形式の会話セッションを司会する、会話支援ロボットを開発し、双方向の活発な会話が安定して実現するかどうかを、実験的に検証することである。参加者毎の発話量をリアルタイムで計測しながら、口数の少ない参加者に発話を促し、長く話しすぎる参加者の発話は、時間により終了するようフィードバックをかけることに挑戦する。本年度は、以下の三つの項目について研究を行った。1.人間の司会者の発言を登録した遠隔操作型会話支援ロボットの製作と実験による評価共想法形式のグループ会話の中で、人間の司会者が自然に発した発言を集め、汎用性の高いものを登録し、選択可能とした遠隔操作型会話支援ロボットを開発した。参加者の発話を補助するための発言を、本人へのあいづち、内容へのあいづち、フォロー、質問に分類し、これらを登録したロボットを用いてグループ会話を支援し、実際に用いられる発言を調べた。2.発話量と笑顔度に基づいて司会する自律型会話支援ロボットの製作と実験による評価前年度までに、発話量に基づいて発話者を切り替える機能を持つ自律型会話支援ロボットを製作した。会話が盛り上がっている時でも、発言の間が空いた時に発話者を切り替えようとする問題を解決するため、笑顔度に基づいて切り替えるタイミングを計る機能を実装した。発話量のみでフィードバックする場合よりも、発話量と笑顔度に基づいてフィードバックする時の方が、全体の発話量が増え、ばらつきが減ることを実験的に確かめた。3.高齢者による会話支援ロボットの遠隔操作実験人と人との交流を支援する会話支援ロボットを、グループ会話を司会した経験のある高齢者が遠隔操作することができるかどうかを確かめる実験を行った。具体的には、共想法形式のグループ会話の司会と対談の司会を、高齢者が会話支援ロボットを遠隔操作することにより実現した。特に発言が長い人への発言の制止と切り替えなど、人間の司会がやりにくいことを、ロボットを介することで円滑かつなごやかに行うことができることを確かめた。
1: Research has progressed more than it was originally planned.
当初、発話量のみを用いてフィードバックを行う計画であったが、顔画像認識により得られる笑顔度を考慮することで、より自然な形で発話量のばらつきを抑え、全体の発話量を向上させることができたため。
今後は、個別に開発してきた二種類の会話支援ロボット、人間の司会者の発言を登録した遠隔操作型会話支援ロボットと発話量と笑顔度に基づいて司会する自律型会話支援ロボットの要素技術を統合し、場の雰囲気を読み取り、適切な発言を選択可能な会話支援ロボットを開発する計画である。
All 2012 2011 2010
All Journal Article (16 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (19 results) Book (5 results) Patent(Industrial Property Rights) (3 results)
おはよう21
Volume: Vol.22, No.9 Pages: 60-63
Volume: Vol.22, No.8 Pages: 60-63
Volume: Vol.22, No.7 Pages: 60-63
Volume: Vol.22, No.6 Pages: 60-63
日本認知症ケア学会誌
Volume: Vol.10-2 Pages: 220-221
Volume: Vol.22,No.1(招待) Pages: 62-65
Volume: Vol.22,No.2(招待) Pages: 62-65
Volume: Vol.22,No.3(招待) Pages: 62-65
Volume: Vol.22,No.4(招待) Pages: 60-63
Volume: Vol.22,No.5(招待) Pages: 60-63
人工知能学会論文誌
Volume: Vol.25,No.5 Pages: 662-669
感性工学
Volume: Vol.9,No.3(招待) Pages: 160-166
地域リハビリテーション
Volume: Vol.5,No.12(招待) Pages: 1049-1052
Volume: Vol.21,No.11(招待) Pages: 60-63
Volume: Vol.21,No.12(招待) Pages: 60-63
Volume: Vol.21,No.13(招待) Pages: 60-63