Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
本研究では、水圏機能性有機デバイスを用いた挑戦的標的種ホルモン類の電気的検出と実唾液中での定量分析に挑戦する。有機デバイスは、有機半導体材料の大気不安定性に起因して、水環境下での使用においては極めて脆弱である。そこで本申請では、逆転の発想として水を積極的に構成部材に使用する有機デバイスを開発し、さらに分子認識能を賦与させることとした。本申請で選定した標的種であるホルモン類は、その分子構造に着目すると、特異的な認識点が極端に少ないために、当該種の定量的な検出は分子認識化学分野でも、挑戦的課題の一つである。従って、本申請では実唾液中のホルモン濃度を計測可能なトランジスタ型センサの具現化を目指す。