対人恐怖症患者に対話継続を促す診察支援ロボットの開発
Publicly Offered Research
Project Area | Studies on intelligent systems for dialogue toward the human-machine symbiotic society |
Project/Area Number |
22H04874
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Complex systems
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
熊崎 博一 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (70445336)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥11,570,000 (Direct Cost: ¥8,900,000、Indirect Cost: ¥2,670,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,850,000 (Direct Cost: ¥4,500,000、Indirect Cost: ¥1,350,000)
Fiscal Year 2022: ¥5,720,000 (Direct Cost: ¥4,400,000、Indirect Cost: ¥1,320,000)
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Keywords | 対人恐怖症 / ロボット / アンドロイド / 自己開示 / 感情 / 対人緊張症 / 感覚回避 / 対話 / 個別化 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、長期的に、対人恐怖症者と面接を行うことが可能なロボットを開発することが目的となる。本研究で開発するロボットは、会話の音量・スピード・語尾、及び視線、瞬き、頷き、口の動きなどのノンバーバルな表出は自律動作にて行う。対人恐怖症者の個性を考慮し、また感情の変化を推定して、表情・動作をタイミングよく自律的に調整できる診察支援ロボットの開発が目標となる。そのうえで開発したロボットを用いて、対人恐怖症者が面接時に心地よく継続的に対話できることを示すことが最終的な目標となる。
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Outline of Annual Research Achievements |
対人恐怖症者が、あらかじめ用意したスクリプトに基づきアンドロイドとインタラクションする設定とした。インタラクション中の視覚情報はOpen Faceにて視線、表情の評価を、音声情報はOpen Smileにて韻律、発話速度の評価を行った。また対人恐怖症患者の面接中の自律神経機能を生理信号トラックリストバンドで測定し、ストレスマーカーの参考にした。研究代表者(精神科医)と研究協力者(臨床心理士)がビデオカメラ情報から参加者の緊張・不安を含む感情についての評価を行った。収集した対人恐怖症者の特性情報、リアルタイム情報(視覚情報、音声情報、生体情報)と感情ラベル(映像やインタビュー情報に基づく感情の評価)との関係のデータベースを構築しモデル化することで、感情を認識するシステムを開発した。視覚情報、音声情報、自律神経情報とも感情推定に有効であった。また年齢、IQ、AQ、感覚過敏、感覚刺激への低登録、感覚回避、感覚探求など患者の背景情報も感情推定に有用なことが示唆された。一方で、本結果はまだ参加者が少ない中での情報であること、場面設定が4場面しかないことなどの限界があった。また一部のケースにはアンドロイドと複数回インタラクションしていただいたが、複数回インタラクションすることで、感情推定のモデルが変化していくことが示唆された。実際の療育においても多数回のインタラクションが推定されることもあり、多数回インタラクションの際のデータ収集も重要と認識した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していた実験を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
参加者の増加、また一人の参加者に複数の場面の参加、さらに複数の場面設定を行うことで、多様な場面で感情推定が可能なように研究を進めていく、
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Report
(1 results)
Research Products
(9 results)