Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
聴覚入力の限られた難聴児では,幼児期において心の理論の発達や言語発達が遅滞したり,学童期には学習言語(文法,論理的思考など)の習得すなわち高次認知機能の発達に困難をきたす場合があることが知られている。本研究ではこの点に関与する目的に述べる2つの仮説を近赤外分光法(fNIRS)と実験心理学的な行動実験で検証することで,なぜ難聴児のコミュニケーションの発達が多数派と異なるかの原因を脳機能レベル,行動レベルで解明することを目的としている。そのうえで,どのような代替刺激が高次認知機能の発達の補助になるかを明らかにし,効果的な応用につなげる。