Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
近年のオルガネラバイオロジーの発展はめざましく、各々独立した小器官ではなく、2つないしは3つのオルガネラ同士が接触し、カルシウムや脂質などの物質輸送を介して互いにコミュニケーションをとることが明らかにされた。特にミトコンドリアと小胞体のコンタクト領域はMAMと称され、ミトコンドリア分裂部位の決定に関与すること、オートファゴソームの隔離膜形成に関与すること、さらに自然免疫応答のシグナルの足場として機能することなど多彩な役割が明らかにされている。本研究では「オルガネラコンタクト」の観点から超硫黄分子の量的制御機構の探索を行う。
細胞内のオルガネラはそれぞれ独立して機能すると考えられていたが、近年、2つないしは3つのオルガネラ同士がコンタクトし、さまざまな物質輸送を介して互いにコミュニケーションをとることが明らかになってきた。オルガネラコンタクトと超硫黄の関係を解析するために、可逆的かつ生細胞でオルガネラコンタクトを解析できるツール開発に取り組んだ。結果、NanoBiTシステムを応用したミトコンドリア-小胞体コンタクト(MAM)解析ツール、Mitochondria-Endoplasmic Reticulum contacts reporter using NanoBiT (MERBiT)の開発に成功した。MERBiTを用い、超硫黄合成酵素を発現抑制した際のMAM形成量を計測したところ、MAM形成量がコントロールと比較し増加する結果を得た。本結果が起点となり、ミトコンドリア内で生じた活性酸素種(ROS)が超硫黄によって強く抑制されていること、また、ミトコンドリア由来のROSがMAMを増加させるという、これまで未知だった細胞内のストレス応答機構が見つかった。
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2024 2023 2022
All Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 3 results, Open Access: 2 results) Presentation (4 results) (of which Int'l Joint Research: 2 results, Invited: 1 results)
iScience
Volume: 25 Issue: 7 Pages: 104582-104582
10.1016/j.isci.2022.104582
The Journal of Biochemistry
Volume: 171 Issue: 5 Pages: 529-541
10.1093/jb/mvab153
Volume: 173 Issue: 1 Pages: 1-11
10.1093/jb/mvac092