Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
クマムシは乾燥条件下で水分を失うと乾眠と呼ばれる無代謝状態に移行して生命活動を停止し、乾燥や高温、極低温といった過酷な環境下で生き延びることができる。本研究提案は、クマムシに豊富に存在する非ドメインタンパク質に焦点をあて、クマムシの乾眠現象に分子科学の観点からアプローチする。クマムシ由来の非ドメインタンパク質群を対象に、先端的な分光法と顕微観察技術を用いて、本タンパク質群の構造物性解析を実施する。こうしたクマムシ由来非ドメインタンパク質の構造・物性・細胞内局在・他分子との相互作用の特徴から、本タンパク質群の分子ネットワークの実体解明を目指す。