Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
シロイヌナズナのRIR2R3-Mybには転写活性化因子として働くMyb(Activator Myb)と、転写抑制因子として働くMyb(Repressor Myb)がある。これらのMybはMSAエレメントと呼ばれる共通のシスエレメントを通じてG2/M期特異的遺伝子の発現を制御している。今年度の研究により、MSAエレメントは、周期依存的なプロモーターの活性化だけではなく、増殖を停止した細胞においては転写を積極的に抑制するrepressor elementとしての働きを持つことを示した。35Sプロモーターの下流にMSAエレメントを導入すると、発生が進み細胞増殖を停止した器官ではプロモーター活性を失うこと、そして、このようなMSAエレメントの効果はRepressor Mybの変異体では見られないことがわかった。また、Represso Mybの変異体では、G2/M期遺伝子の発生の進行に伴うダウンレギュレーションが起きず、細胞増殖を停止した器官においても高い発現が見られた。また、ChIP-qPCR法により、Repressor MybがG21M期遺伝子群のプロモーターにin vivoにおいて結合していることを示した。APCユビキチンリガーゼの植物特異的な阻害タンパク質として、GIG1とそのパラログUVI4を同定している。これら遺伝子の二重変異体が致死であることから、部分的な機能重複があると考えられるが、それぞれの単独変異体は異なった異常を示すことがわかっている。昨年度から今年度にかけて行った遺伝学的な解析から、このようなGIG1とUVI4の機能の違いは、それぞれが異なったAPC/C活性化因子を阻害することに起因しており、それにより異なるM期サイクリンを基質とするAPC/C活性の制御に関わっていることを示した。
最終年度
All 2013 2012 2011 Other
All Journal Article (6 results) (of which Peer Reviewed: 6 results) Presentation (7 results) Remarks (2 results)
Plant Genome Diversity
Volume: Vol. 2 Pages: 77-97
10.1007/978-3-7091-1160-4_6
Plant Biotechnology
Volume: 29 Issue: 5 Pages: 483-487
10.5511/plantbiotechnology.12.1004a
130002500891
Plant Signaling Behavior
Volume: vol.7 (9) Issue: 9 Pages: 1079-1081
10.4161/psb.21133
Plant Physiol.
Volume: 157 Issue: 2 Pages: 706-717
10.1104/pp.111.180836
The Plant Cell
Volume: vol. 23 (12) Issue: 12 Pages: 4382-4393
10.1105/tpc.111.092049
PLoS One
Volume: 6 Issue: 10 Pages: e25802-e25802
10.1371/journal.pone.0025802
http://www.agr.nagoya-u.ac.jp/~bunka/ito_title%20page.html