Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
背景)ナノグ(Nanog)遺伝子は、未分化細胞の多能性維持に関わる鍵因子として同定され、着床前胚である胚盤胞の内部細胞塊細胞の未分化性維持に必須である。その後、我々の研究から始原生殖細胞の生存維持にも不可欠であり、細胞死から守る働きのあることが明らかになった。ナノグ遺伝子の発現は、胚盤胞内部細胞塊細胞および始原生殖細胞に加えて、着床直後胚のエピブラストでも認められている。しかし、その働きや遺伝子発現の調節機構は不明のまま残されていた。本研究課題は、エピブラストでのナノグ遺伝子の役割を明らかにすることを目的とする。結果)ナノグ遺伝子をエピブラストの時期特異的に機能阻害する実験系を用いて以下のことが明らかになった。1)ナノグ遺伝子は着床初期胚の発生に必須である。2)ナノグ遺伝子機能欠損細胞では、細胞死よりも異常な細胞分化が見られた。ChlP解析やルシフェレース解析によりナノグ遺伝子の発現調節に関して以下の事が明らかになった。1)ナノグ遺伝子はOct4/Smad2により発現調節され、着床前胚でのOct4/Sox2/Essrbの発現調節とは異なっている。2)発現調節のスイッチングは着床直後の胚で起きている。結論)以上の結果から、エピブラストの発生にナノグ遺伝子は必須不可欠な機能を果たし、その発現調節は胚発生に伴い、Oct4/Sox2型からOct4/Smad2型にスイッチングされることが示された。
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Molecular Cell
Volume: 49 Issue: 6 Pages: 1023-1033
10.1016/j.molcel.2013.01.032
PLoS One
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Developmental Biology
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Biol. Reprod
Volume: 86(6) Issue: 6 Pages: 178-178
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Volume: (印刷中) Issue: 6 Pages: 431-438
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PLoS ONE
Volume: 7 Issue: 2 Pages: e32018-e32018
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Biology of Reproduction
Volume: (印刷中)
Volume: 7
Stem Cells and Development
Volume: (印刷中) Issue: 8 Pages: 1287-1298
10.1089/scd.2011.0283
120004247259
Stem Cell Research
Volume: 6 Pages: 177-186
http://www.frontier.kyoto-u.ac.jp/es03/index.html