近藤格子系における電荷密度波形成の高精度変分モンテカルロ法による研究
Publicly Offered Research
Project Area | Emergence of Heavy Electrons and Their Ordering |
Project/Area Number |
23102708
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
求 幸年 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (40323274)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2011: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 物性理論 / 強相関電子系 / 計算物理 / 磁性 / 低温物理 |
Outline of Annual Research Achievements |
近藤格子系における電荷とスピンの自由度の相関に起因した興味深い現象のひとつとして、電荷秩序の発現可能性とそれがもたらす物性を解明する目的で理論的研究を行った。 前年度に行なった、2次元正方格子上の近藤格子模型の1/4フィリングに対する変分モンテカルロ法とスラスター動的平均場法による計算結果を学術論文にとりまとめるとともに、国際会議、学会、研究会等で精力的に成果発表を行なった。前年度からの進展としては、強磁性金属相との競合について詳細に調べた結果が挙げられる。1次元近藤格子模型では、広いパラメタ領域において強磁性金属相が安定に現れることが知られているととともに、無限次元における結果に置いても電荷秩序相の周りに強磁性金属相が現れることが示唆されている。そこで、変分モンテカルロ計算において、スピン量子数射影を有限の全スピンについて系統的に行なうことで、反強磁性電荷秩序相と強磁性金属相の安定性を比較検討した。その結果、近藤カップリングJがバンド幅4t程度より小さい領域では、反強磁性電荷秩序相が安定で、それ以上のJに対しては強磁性金属相が安定になることが分かった。クラスター動的平均場法においては、強磁性解を許した探索に置いても強磁性金属相が見出されなかった。また今年度は、これらの知見を活かし、三角格子上の近藤格子模型と周期的アンダーソン模型における電荷秩序を伴った部分無秩序の研究も行った。特に後者の模型においては、これまでの研究では見出されなかった金属的な部分無秩序相を見出すことが出来た。これらの結果についても、学術論文にまとめるとともに、国際会議、学会、研究会等で精力的に成果発表を行なった。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(14 results)