Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
本年度は不活性結合開裂を含む金属触媒反応機構の研究実施のために,いくつかのプロジェクトを同時並行して行った。(1)人工力誘起反応法によるRh(I)-BINAP触媒による不斉水素転移反応経路の半自動的探索:ONIOM法による探索の後,代表的な経路についてB3LYP密度汎関数法で構造最適化した。アリル位にRhが配位してから,アリル位の水素を引き抜いて酸化的付加が起きる経路がエネルギー的に有利であることを示した。(2)Rh触媒によるC-C結合活性化に関する理論的研究:ロジウム触媒存在下、ジボロンを用いたニトリルの炭素-シアノ結合の切断を経るボリル化反応を検討した。ボリルロジウム種がシアノ基の炭素-窒素三重結合へ付加することで生成するイミノアシル中間体を経る反応経路を見出した。(3)Pd触媒によるC-C結合活性化に関する理論的研究:Pd(PPh3)4触媒によるシアノギ酸エステルのノルボルナジエンの付加反応機構と、立体および位置選択性について検討した.計算結果によると,Pd(PPh3)2が反応活性種と考えられる。(4)Os-TPA触媒によるオレフィンのcis-ジヒドロキシル化反応機構:スチレンとの反応は協奏的に示すことを理論的に明らかにし,速度論や反応活性種のX線結晶構造解析の結果と矛盾しない結果を得た。[3+2]型の遷移状態について軌道相互作用の解析も行った。これは大阪大学との共同研究の成果であり,J. Am. Chem. Soc.の本論文として掲載された。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Synlett
Volume: 24 Issue: 01 Pages: 61-64
10.1055/s-0032-1317693
J Am. Chem. Soc.
Volume: 134 Issue: 46 Pages: 19270-19280
10.1021/ja309566c
Theor.Chem.Acc.
Volume: 130 Issue: 2-3 Pages: 279-297
10.1007/s00214-011-0975-z
http://smori.sci.ibaraki.ac.jp/
http://info.ibaraki.ac.jp/scripts/websearch/index.htm