Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
本研究では、シアノバクテリア時計タンパク質KaiCの機能に重要な周期的な揺らぎを生み出す構造要因を探索し、その機能解析にもとづいて、生物時計発振メカニズムを明らかすることを目指した。KaiCは類似した2つの構造(CIおよびCII部分)で構成され、6分子のKaiCがリング状に集合した六量体を形成する。CII領域にはリン酸化部位やATP結合ドメインが局在する。C末端領域は、KaiAやKaiBが結合するとされる分子表面近傍に配置され、KaiAの結合による構造変化を通してリン酸化やATPase活性が促進されると考えられる。C末端領域欠失した変異タンパク質を用いてリン酸化とATPase活性を測定した結果およびKaiAとKaiBとの相互作用解析の結果、C末端領域は特にリン酸化制御において重要であることが示唆された。また、C末端領域に結合するKaiAの解析にも踏み込んだ。あるアミノ酸残基変異株は、KaiCのC末端領域に結合しリン酸化促進機能はもつものの、生物時計再構成においては機能しないという性質が明らかとなった。KaiAの機能はリン酸化の促進と考えられているが、生物時計発振メカニズムにおいては他の機能も検討する必要があることが示唆された。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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The EMBO Journal
Volume: 30 Issue: 1 Pages: 68-78
10.1038/emboj.2010.298