自閉症ヒト型モデルマウスを用いた社会性行動のシナプスパソロジー
Publicly Offered Research
Project Area | Generation of synapse-neurocircuit pathology |
Project/Area Number |
23110511
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
内匠 透 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00222092)
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Project Period (FY) |
2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥5,850,000 (Direct Cost: ¥4,500,000、Indirect Cost: ¥1,350,000)
Fiscal Year 2011: ¥5,850,000 (Direct Cost: ¥4,500,000、Indirect Cost: ¥1,350,000)
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Keywords | ゲノム / 行動学 / 神経科学 / 脳・神経 / 脳神経疾患 |
Research Abstract |
自閉症でもシナプス異常が原因の一つとして提唱されている。また、CNV(コピー数変異)がこれまで考えられていた以上に多くの症例でみられることがわかってきた。応募者は、染色体工学的手法を用いて、ヒト染色体15q11-q13重複のモデルマウスの作製に成功した。15q11-q13重複は自閉症の細胞遺伝学的異常としてはもっとも頻度の高いもので、本モデルは、自閉症様行動を示すという表現型妥当性を示すだけでなく、自閉症の原因である染色体異常を患者と同じ型で有するという構成的妥当性をもみたす自閉症ヒト型モデルマウスである。本研究においては、本マウスのシナプス異常を中心に、シナプス異常がもたらす社会性行動異常のメカニズムを明らかにすることを目的とする。自閉症の原因の一つとして、近年シナプス関連遺伝子の異常及びその結果としてのシナプス異常が、ヒト遺伝学及びマウスモデルの結果から示唆されている。 自閉症ヒト型モデルマウスを用いて、細胞生物学的解析を行ったところ、patDp/+マウスの前頭皮質において、スパインの異常が見出された。本異常のとりわけin vivo状態での詳細な解析を行うために、2光子顕微鏡のセットアップを行っている。形成や消失傾向にあるスパインを記録することにより、定常状態のスパインのみならず、スパインの動的状態を記録している。また、PSD-95等の後シナプスマーカーを用いて染色することにより、シナプス可塑性との関連を考察した。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)