癌遺伝子活性化が誘導する分泌蛋白環境の癌化防御における役割とその異常による癌化
Publicly Offered Research
Project Area | Integrative Research on Cancer Microenvironment Network |
Project/Area Number |
23112506
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
金田 篤志 東京大学, 先端科学技術研究センター, 准教授 (10313024)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥8,840,000 (Direct Cost: ¥6,800,000、Indirect Cost: ¥2,040,000)
Fiscal Year 2012: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2011: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
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Keywords | 癌 / ゲノム / エピジェネティクス / マイクロアレイ / 情報工学 |
Outline of Annual Research Achievements |
線維芽細胞において癌遺伝子Rasを活性化させ早期細胞老化を誘導し、時系列的な発現変化、エピゲノム変化のデータを用いて細胞老化に重要な候補分泌蛋白を抽出し、それらの下流シグナルの亢進やシグナル阻害因子の発現状態を検証した。その結果分泌蛋白Bmp2の発現活性化を含むBmp2-Smad1シグナルの活性化が早期細胞老化に重要であり、動的かつ調和的なエピゲノム変化による制御の重要性を昨年度までに報告した(Kaneda et al. PLoS Genet 2011)。今年度はBmp2-Smad1シグナルの下流標的遺伝子の中から、大腸癌において異常メチル化される遺伝子を同定した。その候補遺伝子がメチル化している大腸癌細胞株では発現がサイレンシングされ、脱メチル化による発現回復を確認した。候補遺伝子をメチル化している大腸癌細胞株に導入すると著明な増殖低下、コロニー形成能の低下を認めた。候補遺伝子は約30%の大腸癌でメチル化を認め、癌遺伝子BRAF変異あるいは癌遺伝子KRAS変異と有意な相関を認めた。この候補遺伝子は癌遺伝子変異陽性大腸癌の癌抑制遺伝子と考えられた。癌遺伝子変異により誘導される細胞老化において細胞増殖低下に働く遺伝子がDNA異常メチル化で不活化されることによる発癌機構が示唆された。また癌遺伝子活性化が誘導する分泌蛋白発現において重要なヒストン修飾変化そのものを制御する因子について、発現プロファイルから候補遺伝子の探索を行っている。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)