癌微小環境形成におけるサイトグロビン陽性あるいは陰性筋線維芽細胞の役割
Publicly Offered Research
Project Area | Integrative Research on Cancer Microenvironment Network |
Project/Area Number |
23112518
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
河田 則文 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30271191)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥8,580,000 (Direct Cost: ¥6,600,000、Indirect Cost: ¥1,980,000)
Fiscal Year 2012: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2011: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
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Keywords | サイトグロビン / 肝硬変 / 肝癌 / 線維芽細胞 / 動物モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は哺乳類第4番目のグロビンであるサイトグロビン(Cytoglobin, Cygb)の生体内機能を明らかにする目的でCygb遺伝子のExon 1をネオマイシン耐性遺伝子で置換してCygb欠損マウス(Cygb-/-)を作出した。ジエチルニトロサミン(diethylnitrosamine, DEN)25 ppmを4#12316;6ヶ月投与した肝臓の発癌実験において、野生型Cygb+/+では20%のマウスに肝腫瘍が発生したのに対して、Cygb-/-マウスでは100%で肝腫瘍(肝癌や肝血管腫)または肺腫瘍(扁平上皮癌や腺癌)が生じていることを確認した。0.05 ppmという低濃度でも同様の傾向であった。肝臓にはシリウスレッド染色でコラーゲンの沈着がCygb-/-マウスで強く生じていることが判った。また、α-fetoprotein, interleukin-1, transforming growth factor-βのmRNA発現が亢進していた。この様な現在までの知見から、Cygb欠損は臓器の酸化ストレス制御を破綻させ細胞の癌化に寄与する可能性を見出してきた。一方、コリン欠乏食(CDAA食)を投与して脂肪性肝炎を作製するモデルにおいてもCygb-/-マウスでは野生型に比較して肝硬変が早期に出現し、さらに発がんすることが判明した。これらのことからCygbが癌抑制遺伝子であることを提唱している(特願2010-052244)。Cygbは肝臓では星細胞にのみ発現しており、肝硬変ではCygb陰性のmyofibroblastが増加する。このため、Cygb陽性/陰性のmyofibroblast様の細胞が組織がん化に寄与することを示唆する。Cygb-/-マウスの作出は現在までのところ申請者らのみが成功しており本研究は独創性が高く、当施設でのみ可能である。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)