Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
複数の特徴ある蛍光タンパク質プローブ、及びその発現マウスを用い、腫瘍移植モデルを用いて、末梢組織における死細胞の樹状細胞(DC)による貪食、貪食したDCの所属リンパ節(dLN)への移動、CD8+T細胞への抗原提示に至る一連のイベントのreal time可視化を可能にする観察系を確立した。特に従来困難であった腫瘍細胞由来タンパク質の可視化追跡、さらに腫瘍内に存在したという明確な指標を持つ細胞のdLNへの可視化追跡を可能にした。今後、確立した観察系を用いて、腫瘍内からdLNに移行した腫瘍抗原を保持するDCによる抗腫瘍CD8+T細胞活性化過程を可視化により示していく予定である。1. 細胞死した腫瘍細胞のDCによる貪食過程の可視化:細胞死可視化蛍光タンパク質SCAT3.1を発現する細胞株の腫瘍塊を観察し、細胞死した腫瘍細胞を貪食した細胞を観察出来た。2. 腫瘍抗原保持DCの同定及び可視化: 細胞内で分解されにくい蛍光タンパク質(FP)、及びOVAを発現する腫瘍細胞塊を形成したCD11c-YFPマウスのdLNでは、FP陽性顆粒を保持する多数のYFP陽性DCを観察出来た。3. 腫瘍内から所属リンパ節に移動したDCの可視化: 一部のDCがKikGR(紫色光で緑色が赤色に変わる色変換蛍光タンパク質)を発現するマウスにFP-OVA/3LL腫瘍塊を作製後光照射し、腫瘍塊に浸潤しているKikGR陽性細胞を赤色にマークした。一定時間後のdLNでは、FP陽性顆粒を保持するマークしたKikGR陽性細胞を観察出来た。4. CD8+T細胞への抗原提示過程の可視化: CD11c-KiKGRマウスにFP-OVA/3LLを皮内接種し腫瘍塊を形成させた後、青色蛍光に標識したOVA特異的TCR OT-I T細胞を移入しdLNを観察した。その結果、KiKGR、FP及び、青色のOT-I T細胞を同時に観察出来た。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2013 2012
All Presentation (9 results) (of which Invited: 4 results)