Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
コラーゲン分子の小胞体からの分泌機構は、小胞体内で構成される複合体が巨大であることから特殊な経路であることが考えられていたが、その詳細は不明であった。研究代表者は先に、VII型コラーゲンと特異的に結合し、その分泌に特異的に関与する複合体としてcTAGE5/TANGO1複合体をER exit site上に同定し、その機能解析を行なってきた。本研究はコラーゲンの分泌機構を解析することで、コラーゲン関連疾患、特に表皮水疱症及び肝臓の線維化の病理病態を理解することを目的とした。昨年度までに、cTAGE5が肝などの特異的な組織において長鎖アイソフォームcTAGE5Lとして発現すること、またcTAGE5LはTANGO1と共に複合体を形成して存在することを見出した。cTAGE5LはTANGO1と同様のドメイン構造を有していることから、何らかのタンパク質の積み荷受容体として機能する可能性が考えられた。そこで本年度は、積み荷の同定を目指し、以下の結果を得た。まず、タグを付与したcTAGE5およびcTAGE5Lをそれぞれ誘導的に発現することができる安定的発現株を、肝由来培養細胞であるHepG2細胞で樹立した。この細胞を用い、cTAGE5、cTAGE5Lをそれぞれのタグを用いて精製し、銀染色したところ、cTAGE5Lに特異的に結合するタンパク質がいくつか認められた。マススペクトロメトリーによりタンパク質を同定した結果、いくつかの積み荷タンパク質候補因子が得られた。今後、これらがcTAGE5Lの積み荷受容体として機能する可能性を検討していく予定である。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2013 2012 2011
All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results, Open Access: 1 results) Presentation (4 results)
Mol. Biol. Cell
Volume: 24 Issue: 10 Pages: 1584-1592
10.1091/mbc.e12-08-0628
Mol Biol Cell
Volume: 22 Issue: 13 Pages: 2301-2308
10.1091/mbc.e11-02-0143