ESCRTーIIIタンパク質によるミトコンドリア分解の制御
Publicly Offered Research
Project Area | Intracellular logistics: interdisciplinary approaches to pathophysiology of membrane traffic |
Project/Area Number |
23113717
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
岡本 浩二 大阪大学, 生命機能研究科, 特任准教授(常勤) (40455217)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥7,020,000 (Direct Cost: ¥5,400,000、Indirect Cost: ¥1,620,000)
Fiscal Year 2012: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2011: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
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Keywords | ミトコンドリア / オルガネラ動態 / 細胞内分解 / 膜輸送 / 出芽酵母 |
Outline of Annual Research Achievements |
ミトコンドリア分解は、酵母からヒトまで保存された選択的オートファジーの一種であり、ミトコンドリアの量や品質を管理する役割を果たしていると考えられている。このミトコンドリアを特異的に丸ごと分別・除去する機構は「マイトファジー」と呼ばれ、多数のタンパク質が関与する。それらの中には、膜輸送の主要な経路の一つであるMVB (multivesicular body) sortingに必須なESCRT-III複合体の構成タンパク質が含まれている。これまでの研究で、ESCRT-IIIタンパク質の欠損によりマイトファジーは強く抑制されるものの、栄養飢餓誘導型の非選択的オートファジーやCvt経路(一部の液胞内酵素を細胞質から液胞へ輸送する選択的オートファジー)は影響を受けないことを、研究室で使用している細胞株を用いて遺伝子欠損変異体を作製し、再現性を確認した。 ESCRTタンパク質の欠損変異株を網羅的に解析しており、4つの機能グループ(0, I, II, III)にクラス分けされる17個のESCRTタンパク質と2個の関連タンパク質の欠損細胞でマイトファジーを調べた。その結果、個々の欠損細胞でマイトファジーの効率が異なっており、ESCRT-IIIだけではなく、他のESCRTタンパク質もマイトファジーに関与していることが示唆された。 一方、これらESCRTタンパク質とマイトファジー関連因子との相互作用についても検討した。具体的には、マイトファジーの必須因子で、ミトコンドリア外膜に局在するタンパク質Atg32との結合を、免疫共沈降アッセイにて調べた。その結果、Atg32との物理的相互作用は検出されなかったことから、ESCRTタンパク質はAtg32を介したマイトファジーの初期段階ではなく、その後のミトコンドリアを積み荷(分解基質)とする膜構造の形成過程で機能していると考えられる。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(23 results)