顔認知コミュニケーションの神経基盤の臨床神経心理学的検討
Publicly Offered Research
Project Area | Clarification of the mechanism of face recognition by interdisciplinary research |
Project/Area Number |
23119720
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Complex systems
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
河村 満 昭和大学, 医学部, 教授 (20161375)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥6,760,000 (Direct Cost: ¥5,200,000、Indirect Cost: ¥1,560,000)
Fiscal Year 2012: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2011: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
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Keywords | 相貌認知 / 表情認知 / 知覚的表情認知 / 紡錘状回 / 海馬傍回 / 人種 / 相貌失認 / 剖検 / 心の理論 / パーキンソン病 / 筋強直性ジストロフィー |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に引き続き、脳病変例を対象として顔認知における知覚過程と情動評価過程について検討を行った。posterior cortical atrophy(PCA)と呼ばれる変性疾患例において、進行性かつ顔の知覚的過程に障害がみられる症例について報告し、病巣と機能の関連について考察を行った。これまでのPCAに関する報告では相貌認知障害については随伴症状としての報告しかなく、今回のレポートでその詳細が報告されたのは重要である。とくに、顔の知覚的課程が脳の後方領域と深く関連することを指摘したことが意義深い。この結果からは、脳の前方領域と後方領域がそれぞれ顔認知の認知的過程と知覚的過程とに分けられるという、さらなる仮説を考えることができる。この仮説については今後さらなる検討が必要と考えられる。さらに、脳梗塞例を対象として人種の認識に関する検討を行った。これまでの機能イメージング研究からは、紡錘状回や海馬傍回が異なる人種の顔に対して反応することが知られていたが、これらの領域の損傷が人種認識にどのような影響をおよぼすかは明らかでなかった。そこで、紡錘状回および海馬傍回を損傷している症例を対象として人種の認識に関する実験を行った。実験では、モーフィングにより作成した刺激を用いることによって、人種の認識を心理物理学的に測定した。結果として、同部位の限局病変例において人種の弁別が選択的に障害されることを明らかにした。本検討ではさらに、顔写真のルミナンスを逆転したものを刺激として用いることにより、顔の陰影情報の影響を調べた。結果として紡錘状回・海馬傍回損傷例では人種の弁別がより困難となり、人種の弁別が顔表面の凹凸を手がかりとして行われている事が示された。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(13 results)