神経幹細胞の非対称分裂を介した自己複製における極性化制御因子の役割の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Neural Diversity and Neocortical Organization |
Project/Area Number |
23123513
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
遠藤 光晴 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90436444)
|
Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
|
Budget Amount *help |
¥10,660,000 (Direct Cost: ¥8,200,000、Indirect Cost: ¥2,460,000)
Fiscal Year 2012: ¥5,330,000 (Direct Cost: ¥4,100,000、Indirect Cost: ¥1,230,000)
Fiscal Year 2011: ¥5,330,000 (Direct Cost: ¥4,100,000、Indirect Cost: ¥1,230,000)
|
Keywords | 神経幹細胞 / 自己複製 / 一次繊毛 / Wntシグナル / 大脳皮質 / IFT20 / 平面内細胞極性 |
Outline of Annual Research Achievements |
大脳皮質におけるニューロン産生は神経幹細胞によって行われる。我々はこれまでに、Wnt5a-RorシグナルがDishevelled2 (Dvl2)のリン酸化を誘導することで神経幹細胞の自己複製能と中間前駆細胞産生能をともに促進することを明らかにしてきた。平成24年度は、そのメカニズムの解明を目的に解析を行い、Wnt5a-RorシグナルがDvl2のSer143のリン酸化を誘導することを明らかにした。リン酸化されたDvl2 (Ser143)は基底小体に局在し、一次繊毛の退縮を促進する働きをもつことが知られており、実際に神経幹細胞の基底小体にも局在していることが示された。一次繊毛は基底小体を基部とする細胞膜突出構造であり、一次繊毛の伸長と退縮の制御は細胞周期の制御と相互に関連している。神経幹細胞も細胞周期のG1期において一次繊毛を形成することが知られており、Wnt5a-Ror-Dvl2シグナルは神経幹細胞において一次繊毛の制御を介して神経幹細胞の細胞周期(主にG1期)の長さを調節することで、自己複製能を促進するのではないかと考えられた。また、Wnt5a-Rorシグナルを抑制すると産生される中間前駆細胞の割合が低下するとともに増殖中の中間前駆細胞の割合も低下することが明らかになった。中間前駆細胞も一次繊毛を形成することが知られていることから、Wnt5a-Ror-Dvl2シグナルは中間前駆細胞においても一次繊毛の制御を介して細胞周期の制御に寄与している可能性が示唆される。中間前駆細胞は分裂を行った後にニューロンへ分化することで、産生されるニューロン数を増幅する役割をもつことから、Wnt5a-Ror-Dvl2シグナルは中間前駆細胞の分裂回数を制御することによって、産生されるニューロン数を増幅する役割を担っているのではないかと考えられた。
|
Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(2 results)
Research Products
(11 results)