転写制御機構から探る再生原理
Publicly Offered Research
Project Area | Molecular mechanisms underlying reconstruction of 3D structers during regeneration |
Project/Area Number |
23124505
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
蒲池 雄介 大阪大学, 生命機能研究科, 准教授 (90263334)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥11,180,000 (Direct Cost: ¥8,600,000、Indirect Cost: ¥2,580,000)
Fiscal Year 2012: ¥5,590,000 (Direct Cost: ¥4,300,000、Indirect Cost: ¥1,290,000)
Fiscal Year 2011: ¥5,590,000 (Direct Cost: ¥4,300,000、Indirect Cost: ¥1,290,000)
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Keywords | 遺伝子 / 発生・分化 |
Outline of Annual Research Achievements |
組織が再生する過程を理解するには、その過程で働くシグナル因子群と転写因子群のネットワークのシステム的理解が必要であるが、とくに再生の初期段階を制御する転写ネットワークについての解析はほとんど進んでいない。 そこで本研究では、胚発生および幹細胞性の制御において中核的な機能をもつSox転写因子に注目して、ヒレの発生と再生過程においてこの因子群が担う役割を明らかにすることを目的に実施した。特に、SoxCグループの転写因子をコードするsox11a/ b遺伝子は、ゼブラフィッシュ成魚のヒレの再生過程において早期に誘導されることから、ヒレの発生・再生との関連が注目される。 sox11a/bをアンチセンスモルフォリノオリゴを用いてノックダウンしたところ、個別のノックダウンの影響は軽微であったが、両者をノックダウンした胚のヒレには、基底膜構造の破綻に起因するとおもわれる組織構築の異常が見られた。この表現型は、Fraser syndrome 関連遺伝子群の突然変異体の表現型と類似している。そこで、sox11 ノックダウン胚における遺伝子の発現を調べたところ、Fraser syndrome 関連遺伝子をはじめとして様々な細胞外マトリックス遺伝子をはじめとして多くの遺伝子の発現が、むしろ多少上昇していることがわかった。この一群の遺伝子発現の上昇に対するmiRNAの関与に注目したところ、sox11 ノックダウン胚では、細胞増殖との関連が深く、TGF-βシグナル系に関連する遺伝子群の発現を抑えるmiRNAのクラスターファミリーに発現が低下しているものが見いだされた。したがって、このmiRNAクラスターがSox11a/bの主要な直接のターゲットの一つである可能性がある。このmiRNAクラスターがヒレ発生・再生にどのような役割を果たしているのかが今後の研究課題として残されている。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)