性的二型と闘争・求愛行動の進化
Publicly Offered Research
Project Area | Genetic bases for the evolution of complex adaptive traits |
Project/Area Number |
23128511
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松尾 隆嗣 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (70301223)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥11,700,000 (Direct Cost: ¥9,000,000、Indirect Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2012: ¥5,850,000 (Direct Cost: ¥4,500,000、Indirect Cost: ¥1,350,000)
Fiscal Year 2011: ¥5,850,000 (Direct Cost: ¥4,500,000、Indirect Cost: ¥1,350,000)
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Keywords | 行動進化 / 形態進化 / 性選択 / 遺伝子発現 / ショウジョウバエ |
Outline of Annual Research Achievements |
1.求愛行動の解析 近縁種2種(D. kurseongensisとKB866)との比較から、前肢でメスの腹部を強打する動作がD. prolongataの求愛行動に特有であることを確認した。しかしこの動作が交尾成立に必須であるかについてはまだ確かめることができていない。一方KB866やD. melanogasterと比較してD. prolongataとD. kurseongensisでは交尾成立までに要する求愛時間が異常に長いことが分かった。これら2種ではメスの感覚・受容特性が変化している可能性があり、またこれに対してオスの行動が追従しきれていない可能性がある。2.RNA-seq 領域の支援を受けて成虫の脳を用いた転写物解析を行い、D. prolongata特異的に発現量が変化している遺伝子を約300同定した。このうちに、D. melanogasterにおいて闘争行動に関連して発現量が変化するとして報告されていた遺伝子が約30含まれていた。また、体サイズ制御にかかわるインシュリン様ペプチド遺伝子群のうちの一つについて、D. prolongataでは雌雄ともに発現量が約2倍に増加していた。幼虫期の脚原基を用いた転写物解析についても同様の解析を行っているが、得られたシーケンスデータの解析が進行中である。3.ENU mutagenesis 約300系統のスクリーニングから、6つの突然変異体を得た。このうちの一つは体サイズに関する突然変異系統であり、通常条件下でも栄養制限下でも野生型より各部位のサイズが小さくなった。この表現型は他のショウジョウバエよりも体サイズが大きいD. prolongataの進化過程に逆行するものであり、闘争や求愛における体サイズの影響について実験的に検証することが可能になった。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)