Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
本研究の目的は、常染色体優性遺伝型の脊髄小脳変性症のうち、未だ原因が不明の病型の原因を現在の技術で最も迅速と考えられるハイスループットな手法で同定することである。我々はこれまで本邦の原因不明の優性遺伝型脊髄小脳変性症を集積し、2009年にその1病型の原因を発見することが出来た。しかし未だ原因が同定されない病型(「未同定SCA」)が全SCA家系の10-20%と多数存在する。本研究では原因同定に有力な家系に絞って次世代シークエンサーとDNAマイクロアレー法を用いて原因の探索を目指した。まず家系5つについてマイクロアレーを用いて遺伝子変異が存在する候補染色体領域を限定ました。次に各家系から発症者2名ずつを選び、次世代シークエンサーを用いてエクソーム解析を行った。その結果、1つの家系ではその連鎖候補領域内に存在する遺伝子内に、発症者全員に共通する遺伝子異常を見出した。この遺伝子異常は種を越えて保存されている機能的に重要な部位の変化であり、コンピュータ予測の結果でも原因である可能性をサポートする結果を得た。しかし、この結果のみでは本家系の原因であると断定できないため、当該家系と臨床的に類似する家系を全国に募った。その結果、15家系の集積が得られた。これらについて、平成24年度ゲノム支援から支援いただき、エクソーム解析を行った。その結果、1家系に同じ遺伝子内に異常を見出した。目下、この異常が家系内で分離するかどうかを検討している。他の家系についても、遺伝子異常の探索を進めることができた。しかし、未同定SCAの家系自体が集積しづらく、原因の発見に至るためにはさらに多くの家系の集積を進めることが大きな課題の一つであることが判明した。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2013 2012 2011
All Journal Article (7 results) (of which Peer Reviewed: 6 results) Presentation (4 results) (of which Invited: 1 results) Book (1 results)
Neuropathology
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10031145880
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