Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
本研究の目的は、DNA損傷により停止した転写装置がDNA複製フォークの進行にどのような影響を与えるのかを分子レベルで解明し、転写装置により進行が阻害されたDNA複製がどのようにして回復するのかを明らかにすることである。そのために、申請者らが開発したin vitro oriCプラスミドDNA複製系での複製フォークの進行をモニターする実験系を基盤として、特定の部位にDNA損傷を導入した鋳型DNAを用いることにより損傷部位で停止した大腸菌RNAポリメラーゼによる複製フォークの進行阻害の状況を詳細に解析する。さらに、停止した転写装置を鋳型DNAから排除する働きを持つMfdタンパク質による複製の再開の検証、および遺伝学的な研究から複製フォークの進行と転写の進行をモジュレートすると考えられている一群のDNAヘリカーゼ(DinG、Rep、UvrD)の働きを生化学的に解析する。本年度は、in vitro oriCプラスミドDNA複製系に用いる特定の部位にDNA損傷を導入した鋳型DNAの新規の調製法の確立と、それにより得られた鋳型DNAを用いた複製フォークの進行の阻害および回復の過程の解析を中心に研究を進めた。DNA損傷としてはベンツピレンがグアニンに付加したものを用い、それを含むオリゴDNAをoriCプラスミドに制限酵素とDNAリガーゼの反応で組み込み、超遠心分離機とゲル電気泳動により精製して、調製法を確立した。oriCプラスミドDNA複製系でリーディング鎖上の損傷により複製フォークが阻害すること、さらにDNAポリメラーゼIVの添加により複製フォークが再開することを生化学的に検出・解析することに成功した。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2013 2012 2011
All Journal Article (4 results) (of which Peer Reviewed: 4 results) Presentation (11 results) (of which Invited: 3 results) Book (1 results)
Genes & Genetic Systems
Volume: 87 Issue: 4 Pages: 221-231
10.1266/ggs.87.221
10031126615
Volume: 87 Issue: 2 Pages: 75-87
10.1266/ggs.87.75
10030616436
Nucleic Acid Research
Volume: (印刷中) Issue: 13 Pages: 6039-6048
10.1093/nar/gks264
Genes and Genetic Systems
Volume: (印刷中)