Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
性差構築を理解するための分子基盤として、雌雄の生殖腺での転写因子群の発現カスケードの理解が必要不可欠である。その基盤として申請者はマウスの全転写因子、転写コファクター約1600種類の生殖腺分化初期(胎生(E)13.5日)での発現をWhole-mount in situ hybridization (WISH)法により解析した。今年度は昨年度に得たWISHの写真からアノテーションを行い、雌雄で発現に差のある遺伝子をリスト化した。この雌雄で発現に差のある遺伝子の発現時期を同定するため、生殖腺形成の始まる胎生10.5日から胎生後期の18.5日までのいくつかの時期においてWISHによる発現解析を行った。年度内にすべてのデータを取り終えることができなかったため、今後も継続して行い、できるだけ早く完成させる。また、雌雄で発現に差のある遺伝子の発現細胞を特定するために、切片を用いたISHによる二重染色や雌雄で発現に差のある遺伝子のプローブはISH、マーカー遺伝子は抗体による検出も行ったが、こちらも条件を決定するには至らなかった。切片の状態、感度の理由により、シリアル切片を用い、雌雄で発現に差のある遺伝子のプローブはISH、マーカー遺伝子は抗体による検出を行うこととし、条件決めを現在も行っている。また、発現に性差のある遺伝子の一つZeb2の標的遺伝子がKrt8であることを前年度に同定した。conditional Zeb2 KOマウスを胎仔期ライディッヒ細胞特異的cre発現マウスと掛け合わせ、表現型の解析を行った。ノックアウトの雄では野生型と変わらなかったが、雌で陰核肥大様の表現型を確認した。Krt8の過剰発現トランスジェニックマウスの作製を行ったが、ライディッヒ細胞特異的に発現するマウスを得ることができなかった。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2012
All Presentation (4 results)