Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
本研究は、染織業を主とする国内外の「職人仕事」の人類学的研究を通じ、高度なテクノロジー社会や持続可能性の危機に直面する現代世界で、人が「手で作ること」や「手間ひまかけて技術を習得し、心身を成熟させる経験」がいかなる意味をもつか、そこに見出される新たな人間観や労働観等を考察することを目的とする。人・モノ・環境等の多様な行為主体の「ライフサイクル」 がもつれ合い、連環するプロセスを焦点化する脱人間中心主義的な研究視角をもって、ものづくり現場のフィールドワークと過去の日欧の職人仕事に関する文字・映像資料の分析とを合わせ、通時的・通文化的な比較研究を行う。