Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
40歳以降に12歳以下の子供を養育する、また初めて出産して母親になる女性が増えているが、更年期が育児に与える影響についてはほとんど検討されて来なかった。本研究では、更年期における育児の実態把握と脳神経基盤に与える影響、母子の愛着形成に与える影響を解明し、更年期の育児サポートシステムの開発を行うことを目的とする。実態把握のためのインタビュー、磁気共鳴画像を用いた脳画像研究を行い、更年期の母向けのペアレントトレーニングなどの新しいサポートシステムを構築する。本研究により、更年期の母と児のWell-beingの促進だけでなく、社会全体での更年期以降の育児の新たな価値への気づきの増進が期待される。
研究1更年期の母の育児の実態把握と社会サポートネットワークのインタビュー調査:更年期に育児中の女性35名(定型発達児11名、ADHD24名)、更年期前に育児中の女性66名(定型発達児21名、ADHD45名)に対し、育児についての社会サポートネットワークのインタビュー調査(コンボイ法)を行った。研究2更年期の育児中の母の脳神経基盤の解明:更年期に育児中の女性35名(定型発達児11名、ADHD24名)、更年期前に育児中の女性66名(定型発達児21名、ADHD45名)に対し、3テスラMRIで脳構造画像、拡散テンソル画像、安静時機能MRI画像を撮像した。研究3更年期の母子の愛着に関連する脳神経基盤の解明: 研究2と同じ参加者の児に対し、3テスラMRIで脳構造画像、拡散テンソル画像、安静時機能MRI画像を撮像した。研究4更年期の母への育児サポートシステムの構築: 医療機関の医療スタッフ28名に対し、ペアレントトレーニング実施者養成研修を行った。ペアレントトレーニングの効果についての予備研究を論文化し、Psychiatry and Clinical Neurosciences.に出版した。教材としてテキストの改変、ロールプレイビデオの作成も進めた。
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
インタビュー、MRI撮像について、育児中の女性35名(定型発達児11名、ADHD24名)、更年期前に育児中の女性66名(定型発達児21名、ADHD45名)と目標である人数を達成した (更年期の定型発達児の母以外)。またサポートシステムであるペアレントトレーニングについて、教材や、ロールプレイビデオの開発を行うことができた。
更年期の定型発達児の母については、さらに、ポスター配布や縁故法などでインタビューへの協力をお願いしてインタビューとMRIへのご協力を推進する。インタビューの内容を踏まえて、ペアレントトレーニング教材やビデオ教材の内容を発展させる。
All 2023 2022 Other
All Int'l Joint Research (1 results) Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 3 results, Open Access: 1 results) Presentation (2 results) (of which Int'l Joint Research: 2 results, Invited: 2 results) Book (2 results)
Psychiatry and Clinical Neurosciences
Volume: 77 Issue: 7 Pages: 412-413
10.1111/pcn.13558
Psychiatry and Clinical Neuroscience Reports
Volume: 2(2) Issue: 2
10.1002/pcn5.103
Pediatric Radiology
Volume: 53 Issue: 1 Pages: 142-158
10.1007/s00247-022-05394-8