Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
北海道島における縄文/弥生移行期並行期の土器を対象にレプリカ法(土器に形成された圧痕のレプリカをシリコンで型取り走査型電子顕微鏡で観察して種実の分類群を同定する方法)による圧痕調査を行い、北海道島内でも特に植物利用の変遷を検討するデータに乏しい道東・道北の植物利用の変遷を検討する基礎データを構築する。縄文/弥生移行期は、本州島では穀物利用開始期として位置づけられておりその地域差が議論されてきた。本研究で整備した基礎的データと道央での植物利用の先行研究をもとに北海道島における植物利用の推移の傾向や地域的特徴を把握し、本州島と比較することで日本列島内の植物利用の変遷史に北海道島を位置づける。