Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
本研究はモンゴル高原と中国の戦車導入に密接に関係するアルタイ山脈の東西地域におけるウマ利用の本格化の解明を目的とする。これまでの研究では、草原地帯中部から東部の地域性を考慮せず、文化や類型内の様相を均一的にとらえていた。しかし、実際には頭骨埋納/副葬などの風習においても地域差があり、それがアルタイ山脈以東の戦車拡散=ウマの本格利用に影響している可能性が高い。そこで、本研究では①アルタイ山脈東西地域におけるウマ頭骨埋納・副葬の南北差、②戦車図像と馬具の集成、③青銅器の系統把握というサブテーマを設定し、これらの考察を通じて包括的に、アルタイ山脈東西地域の地域性と交流関係を明らかにする。