Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
ドナー・アクセプター(DA)分子系において、高い空間分解能でDA構造を規定し、エキシトンのダイナミクスを高い時間分解能で追跡することは、動的エキシトンの学理構築に向けた重要な課題の1つである。本研究では、走査トンネル顕微鏡(STM)をベースとしたボトムアップのアプローチでDA分子系を2次元平面上に作成する。具体的には、2次元平面上に分子膜を作成し、その分子膜上に別の分子を吸着させることでDA分子系を作成する。このように緻密に設計されたDA構造を構築し、エキシトンの2次元挙動を極限的な時空間分解能で計測することで、“顕微分光”のアプローチから本領域が目指す動的エキシトンの学理構築に貢献する。