Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
メタノールメーザーを伴う大質量原始星のうち,進化段階早期にあると期待される『周期変動メーザー源』周囲におけるガスの化学的特徴を,『それ以外のメーザー源』と比較しながら明らかにする。周期変動を示すメーザー源が相対的に若いという仮説を星間化学の観点から検証し,若い原始星を特定する新手法の確立を目指すとともに,大質量原始星周辺におけるガス化学の進化と多様性に関する深い理解の獲得を目指す。サンプルは比較的近傍にある天体を24個ほど選び,うち半数を,我々が初めて見つけたものを含む周期変動メーザーとする。野辺山45m電波望遠鏡を用いた分光観測を通じて,系統的に高密度ガスの化学組成の特徴を調査する。