Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
先端X線顕微鏡を駆使したサブミクロン領域の多元素の局所化学種分析を小惑星リュウグウ帰還試料やCIコンドライト隕石に適用し、惑星科学(研究1)や生命進化研究(研究2)に貢献できる分子地球化学研究を展開する。研究1として、リュウグウ母天体が外側太陽系由来であることの証拠となるNH4+が、リュウグウの主成分である層状ケイ酸塩中に検出されるかを調べる。研究2として、サポナイトと蛇紋石中のFe (II)の還元力を比較し、より還元力が強い鉱物周囲で脂肪族有機炭素がみられるかを分析し、リュウグウ母天体のような低温環境でもFischer-Tropsch型反応のような非生物的有機物合成が起き得るかを解明する。