Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
反応分子の振動励起、衝突エネルギー、および反応温度を同時に制御したイオン・分子反応実験を行い、10~100 Kの準低温領域での化学反応に対する温度の役割を反応ダイナミクスの手法により解明する。星間化学における主要なイオン化過程であるプロトン化反応と、同じく軽元素移行であるヒドリド移動を対象として、反応経路の進行方向と生成経路分岐の決定要因が、ポテンシャルエネルギーからギブスエネルギーへ推移する様子を実験的に検証する。星間化学環境を反応場とする実験アプローチにより、従来の単一エネルギー条件での散乱理論と熱平衡条件での反応速度論をつなぐ新しい化学反応論を構築する。