Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
重水素濃縮現象は星間塵を覆う氷表面において数多く観測されているものの、その濃縮機構は不明である。そこで本研究では、立川が独自に開発・実装してきた、水素原子の量子力学的効果を直接考慮できる新しい量子化学である、(1) 量子多成分系分子理論の高度化とデータ科学との融合による新規システムの構築により、(2) 星間分子雲における重水素体の生成機構を解明する。申請者の量子化学手法と実験研究者との有機的な結びつきにより、「次世代アストロケミストリー」の推進に大きく貢献する。