Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
暗黒物質の正体解明は現代物理学の最重要課題の1つである。これまでの研究では電弱スケール程度の質量を持つ Weakly Interacting Massive Particle が有力候補とされてきたが、実験・観測からの制限が厳しくなるにつれ、その他のシナリオへの関心が近年高まっている。探索すべき暗黒物質模型は多岐に渡り、この広大な理論空間をいかに調べ尽くすかが直近の課題である。本研究では「量子重力との整合性」を新たな指針とし、暗黒物質模型のパラメータ空間を理論的に絞り込む。これにより暗黒物質現象論、暗黒物質探査実験、量子重力理論研究の3分野の協力体制を築き、暗黒物質の正体解明に挑む。