Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
分子性固体で、電荷が局在化するのか非局在化するのかというのは長年の疑問であった。これまで、移動度の低い物質では電荷は局在化して電荷はホッピング伝導、移動度の高い物質では非局在化してバンド的伝導するとされてきた。しかし、吉田らの最近のポーラロン形成や電子分極エネルギーについての研究では、バンド伝導する物質でも電荷が1分子に局在することを示す結果が得られている。本研究は、共役長の関数として分子性固体についてポーラロンや電子分極エネルギーを精査することにより、分性固体中の電荷の非局在・局在を統一的に理解する新たな描像を導く。