Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
複数のベンゼン環が環状に連結した有機化合物であるシクロパラフェニレンは,湾曲したπ共役系に起因した電子状態を有している興味深い分子である.本研究では,独自に開発した金錯体を用いるシクロパラフェニレンの新規合成手法(金テンプレート)を応用し,高密度共役を実現を目指す.具体的には,第一期の研究期間において合成を達成した全てのベンゼン環にメトキシ基を2つ導入した新規シクロパラフェニレン誘導体を起点とし,その環内部の電子状態を多段階酸化,超分子化,置換基変換を駆使して制御することによって高密度空間共役を実現する.