Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
物質-細胞膜間相互作用は概ね弱いながらも影響力は高く、その理解と調節が免疫応答制御を実現する次世代の薬物ナノキャリア創製に不可欠である。本研究では、(i)人工細胞膜としてリン脂質組成とサイズを制御したリポソームと、(ii)ツビッターイオン型ポリマーなどのバイオイナートポリマー、の組み合わせから、それぞれ溶液特性評価と各種蛍光プローブ法を駆使して関連するパラメーターの抽出・多元系相図の作成により弱い相互作用の解明を試みる。さらに細胞内への移行挙動との相関性を精査することで、「バイオイナートさとは何か」を細胞膜との相互作用における定量的な観測から再定義し、物質共生材料創製に有効な指針を構築する。