Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
近年、制御性B細胞が自己免疫疾患を制御する重要な免疫細胞として注目を集めている。人工的に制御性B細胞を誘導するための材料を開発できれば、自己免疫疾患治療の新たな創薬基盤になると期待されている。そこで本研究では、制御性B細胞を誘導するための機能性分子を集積化した2種類の脂質ナノ粒子を提案する。具体的には、腸管組織に集積し短鎖脂肪酸を徐放する機能性高分子修飾リポソーム、および脾臓のB細胞選択的に病原体関連パターン分子・サイトカイン遺伝子を同時送達する機能性脂質ナノ粒子を作製し、それらの制御性B細胞誘導機能を検証するとともに、自己免疫疾患モデルに対する治療作用を調べる。