Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
双性イオン高分子と細胞膜の静電相互作用は、極めて弱いが、電荷の配置によっては、両者の相互作用が強くなる場合が報告され、不明な点が多い。そこで、光で電荷の状態を制御できるポリアンホライトと、ホスホリルコリン(PC)基を表面に持つ細胞膜の相互作用を調べることで、マテリアルの電荷状態が生体との相互作用に及ぼす効果を明確にすることを本研究の目的とする。具体的には、四級アンモニウム塩とリン酸イオンをランダムに側鎖結合したポリアンホライトに、光照射で電荷を生じるモノマーを少量共重合することで、電荷バランスを光で制御可能なポリマーを合成し、PC基を側鎖結合した双性イオンポリマーとの静電相互作用を調べる。