Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
これまでにない大容量なキャパシタの実現に向けて、大きなエネルギー密度を示すセラミック誘電体の開発が急務である。本研究では、ペロブスカイトABO3型酸化物のAサイトをBiとその他のイオン・空孔がランダムに占めたBi系リラクサーに着目し、Biの局所的な変位やナノスケールの分極構造といった「超秩序構造」とエネルギー貯蔵特性との関係を明らかにする。Aサイトの組成を変えた3種類のモデル材料について、蛍光X線ホログラフィおよび原子対相関関数の解析からエネルギー密度の決定因子を抽出し、その知見を元に組成を最適化するとともに、グレインの微細化と組み合わせて10 J/cm3超のエネルギー密度を実現する。