Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
カワラバト由来鉄硫黄クラスター輸送蛋白質ISCA1は、磁場応答的に柱状多量体化する稀有な性質を有し、カワラバトの磁場感知能力「磁覚」に寄与している可能性がある。本提案では、ISCA1柱状多量体を当該領域の重点研究対象「結晶/非晶質境界の超秩序構造」に位置づけ、ISCA1の溶液構造や多量体化の主要因と推測される鉄原子の配位構造・電子状態及びそれらの生物種依存性などを領域内連携によって明らかにし、磁場応答的超秩序構造化機構の解明を目指す。得られる知見は、現在の生物学の最大の謎の一つとされる磁覚の機構解明に資するとともに、従来の生物学の範疇を超えた新たな学術体系の基礎構築や新奇磁性材料の創出等に資する。