Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
ASD者は劣悪な小児期体験への脆弱性を呈すが、裏打ちする機序は不明である。ネグレクトモデルである幼若期隔離マウスでは脳と末梢血に共通してCD14+細胞が活性化されるが、脳実質ではなく同関門の機能が弱い髄膜や脳血管周囲腔に存在するCD14+細胞が末梢血と共通の機序で活性化される可能性がある。末梢血成分のうち血液脳関門を通過しやすい性質をもつ血漿エクソソームや血漿メタボライトがCD14+細胞活性化作用をもつ候補物質である。本研究では、劣悪な小児期体験が何らかのエクソソームやメタボライトを増加させて髄膜や脳血管周囲腔のCD14+細胞を血液成分と同様に活性化さるかなどを検討する。
生後21日目から35日目まで隔離飼育されたマウスは、その後に多頭飼育されてもミクログリアBDNFが過剰発現することから、ミクログリア特異的BDNF過剰発現マウスを作製して解析した。幼若期隔離飼育マウスと同様に社会行動の障害や前頭前野V層錐体細胞機能障害を明らかにするとともに、補体系の異常も確認した。補体系の異常は、計画研究代表者・星野歩子らとの共同研究によって自閉スペクトラム症でも確認されており、補体系と社会性との関連が示唆された。本研究は計画研究代表者・田中謙二らとの共同研究(Komori et al, Mol Psychiatry, 2024)。成人定型発達者と成人自閉スペクトラム症者の末梢血単核球からGM-CSF誘導性マクロファージを作製し、定型発達者のiPS細胞から作製したニューロンと共培養して樹状突起への影響を調べた。自閉症者由来のマクロファージでは定型発達者由来のに比べて樹状突起をより退縮させることを明らかにした。これは、社会的敗北ストレスを受けて社会性が障害されたマウスの前頭前野ニューロン樹状突起が退縮するという知見と類似しており、自閉症者のひきこもり病理と関係している可能性がある(Takada et al, Mol Autism, 2024)。成人定型発達者と成人自閉スペクトラム症者の末梢血単核球からM-CSF誘導性マクロファージを作製し、定型発達者のiPS細胞から作製したニューロンのシナプス貪食能を調べた。自閉症者由来のマクロファージでは定型発達者由来のに比べて大きく低下していた。また、CD209という分子がその原因であることも明らかにした。これは自閉症病態のシナプス過剰仮説と関連している可能性がある(Nishi et al, Mol Psychiatry, in press)
令和6年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2025 2024
All Journal Article (4 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results, Peer Reviewed: 4 results, Open Access: 4 results) Presentation (3 results)
Molecular Psychiatry
Volume: in press Issue: 8 Pages: 3837-3845
10.1038/s41380-025-03002-3
Volume: - Issue: 5 Pages: 1338-1349
10.1038/s41380-024-02413-y
Molecular Autism
Volume: 15 Issue: 1 Pages: 10-10
10.1186/s13229-024-00589-2
Psychiatry Clin Neurosci.
Volume: 78 Pages: 580-587
10.1111/pcn.13712