Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
脳内には神経細胞とほぼ同数のグリア細胞が存在し、その中でも最多数を占めるアストロサイトは、神経伝達を担う要であるシナプスと密接に関わり、脳機能を制御する。だが、そのメカニズムは未解明である。本研究では、アストロサイトが呈する複雑に分岐した突起に着目して、その突起がより特異的にシナプス入力を区画化して情報処理を担うかどうかを突き止める。そのために、異なるシナプスの活性化が引き起こすアストロサイト突起の活動を新たなプローブ開発をもってマッピングする。さらには、アストロサイトによるシナプス情報の最小動作単位を同定して、神経回路活動の入力情報処理を担うアストロサイトの構造基盤のデコーディングを目指す。